屋久島の南に位置する尾之間集落。モッチョム岳の麓にある尾之間温泉のすぐ目の前に、温泉上がりのポカポカした身体でついふらっと立ち寄りたくなるカフェがある
黄色い洗面器型の看板が可愛いらしい”サロン湯の峯”の扉を開けると、
「こんにちは〜チガコさんです!」と、人懐っこい女性が自己紹介をしてくれた。するとその奥から、「こんにちは、どうぞ」と、ニコニコ笑いながら別の女性が現れた。
「多様性豊かなみんなに会いにきていただけたら!」
サロン湯の峯を運営している”NPO法人じゃがいものおうち”に務める傘木風子さん。柔らかい笑顔が印象的だ。
傘木さんは、「本物の自然を確かめたい」と、12年前に神奈川県から移住。もともと、”農”や”環境”に興味があったという。
「屋久島で暮らしていると、こんなに幸せでいいんだろうかと思います。悩みがあっても、山に入るとスッと消えていくんですよ。人もあったかい人ばかり。自然の魅力だけでなく、私は人のご縁にも恵まれてるなぁと感じます」
助け合いながら働く場所
サロン湯の峯は、障がい者支援を行う”NPO法人じゃがいものおうち”の利用者の就労支援も目的としている。傘木さんは、利用者のサポートや、サロン湯の峯のメニュー開発、接客など様々なプログラムに携わっている…